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新盆会法話 – 回向の精神

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住職 榎木境道

 本日は新盆を迎えた方々に対しまして、御案内を申し上げましたところ、皆様方には万障繰り合わせての御参詣ごさんけいをいただき、まことに故人の為にも尊いことと存じあげます。
江戸時代の俳人小林一茶が詠んだ句に、

「かたみ子や 母が来るとて 手をたたく」

とあります。一茶の奥さんが幼い子を遺して亡くなりました。遺された子は一茶に「お母さんはどこに行ったの?」と尋ねます。答えに困った一茶ですが、「お母さんは遠いところへ行って ...

「一粒万倍の教え」ー回向の心

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住職 榎木境道

 武家の古都鎌倉に惹かれて、遠路の所をわざわざいらした方もおありかと思います。武士が澎湃ほうはいとして生活していた、鎌倉時代の往時おうじを思いつつ、法話を聞いていただければ幸いと存じます。
 その昔、鎌倉を根拠地として、北条氏が執権しっけんとして幕府を担っていた時代がありました。その頃、時の執権に取り立てられて、幕府の重要な職に就いていた青砥藤綱あおとふじつなという武将がいたということです。この人物はある日の夜、鎌倉の街中を流れる滑川を渡ったと ...